ホランドの6タイプ(RIASEC)とは|職業の例でやさしく解説
公開日:2026/10/03 更新日:2026/10/03 文:天職タイプ診断編集部
「ホランドの6タイプ」「RIASEC」という言葉を、適職や自己分析の話題で見かけたことはありませんか。これは、仕事の選び方を考えるときによく参照される、職業興味の分類のことです。この記事では、6つのタイプの意味と、当サイトの診断との関係、タイプごとの職業の例を紹介します。
ホランドの6タイプ(RIASEC)とは
アメリカの心理学者ジョン・L・ホランドが提唱した理論で、人の職業上の興味と、職場や仕事の特徴を、6つの型に整理して考えます。名前の頭文字を並べてRIASEC(リアセック)と呼ばれます。
- R:現実的(Realistic)
- I:研究的(Investigative)
- A:芸術的(Artistic)
- S:社会的(Social)
- E:企業的(Enterprising)
- C:慣習的(Conventional)
この理論では、自分の興味の型と、仕事の特徴が近いほど、仕事に満足しやすいと考えます。ただし、あくまで考え方のひとつで、これだけで向き不向きが決まるわけではありません。多くの人は、1つの型だけではなく、複数の型を併せ持っています。
当サイトの診断との関係
当サイトの天職タイプ診断は、この6分類を参考に、興味を6つの方向に整理しています。設問はすべて当サイトが独自に作ったもので、ホランド理論に基づく既存の検査をそのまま使っているわけではありません。診断では、6つの方向を、次のような「主役」の名前で表しています。くわしい考え方は診断のしくみとデータにまとめています。
| ホランドの型 | 当サイトでの主役 | ひとことで |
|---|---|---|
| R:現実的 | つくり手 | つくる・動かす |
| I:研究的 | 探究者 | 調べる・考える |
| A:芸術的 | 表現者 | 表現する |
| S:社会的 | 支え手 | 人を支える |
| E:企業的 | 仕掛け人 | 人を動かす |
| C:慣習的 | 整え人 | 整える・正確に進める |
主役のあとに、働き方(ひとりかチームか、安定か挑戦か)で決まる「肩書」がつき、全部で24のタイプになります。
6つの型の特徴と、職業の例
職業の例は、当サイトの仕事図鑑に載っているものから選びました。1つの職業が、複数の型の要素を持つことも多いので、あくまで入り口として見てください。
R:現実的(つくり手)
機械や道具、素材に触れながら、目に見える形をつくることに惹かれる型です。体を動かすことや、完成を実感できることに、やりがいを感じやすい傾向があります。職業の例は、大工や電気工事士です。
I:研究的(探究者)
「なぜ?」を調べ、筋道を立てて答えを出すことに惹かれる型です。情報を集めて分析する場面で力を発揮しやすい傾向があります。職業の例は、データサイエンティストや分析化学技術者です。
A:芸術的(表現者)
自分のセンスやアイデアを、形にして表すことに惹かれる型です。決まったやり方より、自由な発想を生かせる場面を好む傾向があります。職業の例は、Webデザイナーやグラフィックデザイナーです。
S:社会的(支え手)
人の話を聞き、教え、支えることに惹かれる型です。相手の役に立てたと感じられる場面で、力が出やすい傾向があります。職業の例は、保育士やキャリアコンサルタントです。
E:企業的(仕掛け人)
人を巻き込み、目標に向かって物事を前に進めることに惹かれる型です。提案や交渉、リードする場面で、やりがいを感じやすい傾向があります。職業の例は、住宅・不動産営業やイベントプランナーです。
C:慣習的(整え人)
決まった手順で、情報や作業を整理し、正確に仕上げることに惹かれる型です。ルールが明確な環境で、安心して力を出しやすい傾向があります。職業の例は、経理事務や総務事務です。
型の組み合わせで、仕事の見え方が変わる
ホランドの理論では、強く出た型を上位2〜3つ並べて考えます。たとえば、「人を支える」と「整える」が上位に並ぶ人と、「人を支える」と「表現する」が上位に並ぶ人では、同じ「人を支える」でも、合いそうな職場の雰囲気や仕事の進め方が違ってきます。前者は決まった手順で丁寧に支える場面、後者は工夫やアイデアを生かして支える場面で、それぞれ力を出しやすいかもしれません。
1位の型だけにこだわらず、2番目、3番目の型も意識しておくと、職業を選ぶときの手がかりが増えます。
理論を使うときの3つの注意点
- 型は「好み」の傾向で、能力ではありません。ある型が弱くても、その分野の仕事ができないという意味ではありません。
- 1つに決めなくて大丈夫です。上位2〜3つの型の組み合わせで考えると、実際の仕事に近づきます。
- 職業データは「働く人の一般的な傾向」です。同じ職業でも、職場や担当で中身は変わります。
当サイトが仕事の特徴の数値に使っている厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)のデータも、働く人に、自分の職業の特徴を一般論として尋ねた調査にもとづくものです。働く人本人の興味を測ったものではない点に、ご注意ください。
自分の型を知って、次に何をする?
自分の型の見当がついたら、仕事図鑑で、その型に近い職業をいくつか眺めてみましょう。気になる職業が見つかったら、仕事内容を調べ、求人票を読んで、実際の姿を確かめます。診断結果の活かし方は診断結果の活かし方で、診断そのものの種類の違いは適職診断と天職診断の違いで紹介しています。
まとめ
ホランドの6タイプは、興味の方向を整理するための便利な物差しです。RIASECの6つの型と、当サイトの6つの主役は、先ほどの表のように対応しています。まずは気軽に天職タイプ診断を試して、自分の強い方向を確かめてみてください。結果は、仕事を調べるための入り口として使えます。
まずは自分の「向いてる」を知ろう。30問・約5分で、天職タイプと向いてる仕事TOP5がわかります。
この記事に出てきた仕事
ほかの記事
- 天職の見つけ方|向いてる仕事がわからない人のための5ステップ「向いてる仕事がわからない」を、5つのステップで少しずつほどいていく方法。好きなこと探しにこだわらず、興味・働き方・大事にしたい条件から天職の候補を絞り込みます。
- 診断結果の活かし方|自己分析・自己PR・求人選びにつなげる天職タイプ診断の結果を、自己分析のメモ、自己PR、求人の見方、面接での伝え方に活かすコツをまとめました。
- 未経験の仕事に転職するときの進め方|不安を減らす準備リスト未経験の職種に転職したい人向けに、仕事の調べ方、学び始め方、応募書類の書き方、面接で伝えることを順番に整理しました。
- 向いてる仕事がわからない人によくある5つの原因と、抜け出し方向いてる仕事がわからないのには理由があります。好きなことの探しすぎ、職業を知らない、条件の欲張りなど、よくある5つの原因と、今日からできる抜け出し方をやさしく紹介します。
- 適職診断と天職診断の違いは?目的別の使い分け方適職診断と天職診断は何が違うのかを、言葉の意味から整理しました。当サイトの診断のしくみと、目的別の使い分け方、診断結果の活かし方もあわせて紹介しますので、診断選びの参考にしてください。
- 未経験から転職しやすい仕事の探し方|見るべき3つのポイント未経験でも転職しやすい仕事を探すときに見るべき3つのポイントと、興味の分野別に未経験から目指しやすい仕事の例を紹介します。入りやすさと向いていることの両方を考えましょう。
- 30代の転職で向いてる仕事を探す進め方|棚卸しから始める30代で転職を考える人向けに、経験の棚卸し、興味と働き方の整理、未経験OKの現実、条件の決め方を4つの順番で紹介します。年齢より準備で選択肢を広げるための考え方です。
- 仕事が向いてないと感じたら|辞める前に確かめる4つのこと仕事が向いてないと感じるとき、本当に相性の問題か、一時的な疲れや環境の問題かを見分ける方法と、辞める前に確かめたいこと、診断の使い方を、やさしい言葉で整理しました。
- 無料の自己分析診断の選び方|測るもの別・4つのチェック点無料の自己分析診断は、興味・性格・価値観・強みのどれを測るかで使い道が変わります。設問数、理論、登録の要否、結果の使い道の見方と、複数診断の重ね方を紹介します。